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コミュニケーションを デザインする。

 

講演「コミュニケーションをデザインする」ということは。 

フリーメディアを取り巻く環境

フリーメディアを取り巻く環境
本日は「コミュニケーションをデザインする」というテーマでお話させていただきます。

昨今、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、いろいろなメディアの様相が変わりつつあります。メディアの様相が変貌を遂げる起爆剤になったのは、やはりインターネットです。インターネットの台頭で生活者の消費行動やライフスタイルなど、いろいろな場面でのアクションが変わってきました。街では溢れるほどの情報が流れ、それらの情報をどのように取捨選択しているのか。またそれを共有(SHARE)し拡散(SPREAD)していく、道具的にはSNSなどのサービスを使って情報が増幅増殖されているのが、昨今の既存メディアの周辺を取り巻く環境でございます。

まさに今こそ「コミュニケーションをデザインするということ」。の意味をしっかりと議論する必要があると考えています。


フリーメディアの現況

フリーペーパーの部数の推移から、2006年で2億9000万部、2009年で3億3700万部と、115.7%の伸びを示しています。急速な勢いでフリーペーパーが新興勢力として増えてきたということです。

フリーメディアの現況
フリーペーパーというポジションやフリーマガジンというポジションなど、いろいろな視点でポジションの捉え方はあるのですが、大きく俯瞰的に解釈するとフリービジネスとして捉えられるのではないだろうか。そのように考えています。現在フリーペーパーを発行する企業は全国で1245社。

そのような中で弊社は、フリーメディアを駆使しながらフリービジネスを展開しております。弊社では特に『リビング和歌山』『Lism(リズム)』『let(レット)』、これらのメディアは相当な部数とファンを確実に獲得しております。

4大メディアとインターネット広告の広告費
近頃はインターネットなどデジタルメディアの台頭により、フリーメディア(アナログメディア)の伸長がかなり鈍化し、戦略的にデジタルメディアとの共存共栄、今後のフリーメディアの展開に頭を抱えている状態です。部数の推移だけで捉えますと、2011年度では2億8600万部、2006年度から見ますと84.7%。この一番の大きな要因はやはり急速なインターネットの台頭ということが考えられるというふうに思います。同時にフリーペーパーのデジタル化およびデジタル戦略がかなり立ち遅れているように感じます。
(参考資料:JAFNA日本生活情報紙協会)


メディアリテラシーを考える時がきた

インターネットがわれわれフリーメディアやフリービジネスのカテゴリーで、転機を予告し警鐘を打ち続けてきました。危機感をもっている同じ業界の方々も多いように思います。

皆さん、ご存じでしょうか。今われわれは10年前と比べて約400倍の情報量を日々受け取っていると言われています。つまり、10年前は現在受け取っている情報量の400分の1だったということです。インターネットの進歩によって膨大な情報が増加、氾濫し続けています。情報が増幅され、増殖され、われわれの身の回りの情報量が増えたか。400倍です。

また、日々われわれが広告としてのメッセージを受け取っている量はいかほどだとお思いでしょうか。1日に受ける広告量の数。<客席:「客観的に100件ぐらい?」>と、思うでしょ? 3000です。広告としてのメッセージを日々3000件意識的無意識に関わらず、3000の広告量を受けていることになります。これは確かに先ほど申しましたように、10年前から400倍の情報量が流されていることを考えましたら、朝起きて夜眠るまで、インターネットをはじめとしてテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、当然のことですけれども、街中の看板、最近ではデジタルサイネージとかいろいろあります。さらに電車に乗れば、つり革、中吊り、街のあらゆるところにメッセージを伝えたがっている広告が待ち構えています。

その中でもインターネット。皆さん、ヤフーで検索したりとか、グーグルで検索したりとかしますよね。そういうポジティブなものも含めて、かなりの情報量、また押し付けがましく必要としていないメッセージまで受け取っているというような状態がございます。後ほどメディアリテラシーの話もしたいと思いますけれども、情報を受け取る側のリテラシーが問われている時代でもあり、また逆に情報発信側のわれわれから考えるとわれわれ自身のリテラシーをさらにブラッシュアップすることが求められているのかも知れません。


リビング新聞のネットワーク

フリービジネスというカテゴリーで話をすると、インターネットが相当な影響力を持ってフリービジネスを脅かしているということと、反面インターネットがフリービジネスにおいてかなり親和性が高いということもあります。それは生活者として日々かなりの情報量を五感の中で受け取っているということ、その情報を受けて生活者はなんらかの行動を起こしているなどいろいろな場面での波及力が考えられます。

リビング新聞のネットワーク
フリーメディアの中でも『リビング和歌山』を、事業領域と事業戦略の核として考えています。市内でも約15万部の部数を誇っており女性を中心に、主婦をターゲットに配布しています。配布方法は独自の組織を有しており約250名の女性たち、横顔は地域に密着したオピニオンリーダーたる女性たちが『リビング和歌山』を和歌山市内を中心に岩出市、海南市へ配布しています。


リビング新聞は全国にネットワーキングされていて、北は仙台、南は鹿児島、提携紙も入れると北海道から沖縄までのエリアという言い方もできます。どのネットワークエリアのリビング新聞も、ターゲットは女性で配布スタイルもポスティングと一緒で、全国2万6000人のリビングレディによるポストインという配布をしています。現在部数が56エリアで819万部ABC協会の認証部数です。少し大層な表現になりますけれども、世界一、世界NO1のフリーペーパーです。一般的な折り込み新聞と違いまして人の手で配布しますので、いろいろなマーケティング手法がリビング新聞独特のプロモーションにつながっています。

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●配布エリア:全国56エリア 819万部発行(日本ABC協会認証)
●体裁:タブロイド判 4色カラー
●発行日:毎土曜日付 木・金配布
●配布方法:独自の配布組織
●リビングレディによるポストイン配布

そのマーケティング手法のひとつを紹介しましょう。たとえば毎週リビング新聞を配布していますので、「この家には車がある」「ガレージの中に車が2台ある」「オープンなガレージに車を停めている」。「そろそろ車の買い替え時期だろうな」とリビングレディの見た目の確かな判断であれば、その家に対してダイレクトにディーラーのチラシやDMをポストインできます。というような綿密な無駄のない機能を発揮することが可能になってきます。また家が20年、30年経ちましてリフォームが必要だということに対しても同じようなことがいえます。これもすべてリビングレディが毎週リビング新聞を決められた配布エリア内で配るという過程で得た機能であると思います。他にもいろいろなマーケティング手法で、リビングレディを活用しての手法はいろいろあります。またそれを開発していく課題が無限に広がっています。


点・線・面"の戦略でメディアと事業を開発する

弊社では「Lブランディング」戦略を展開しています。「Livingわかやま」「Lism」「let」など弊社が発行する全てのメディアは「L」からはじまり、それを「Lメディア」と位置づけ「Lブランデング」を展開しています。「Lブランディングメディア」はニーズに合わせたり、シーズを狙ったメディアで多種多様に発行しております。

対象ターゲット別にF1、F2、F3、そしてデイリー、ウイークリー、マンスリー、アニュアリーというサイクルでコンテンツを開発したメディアもあります。ひとつの核となるメディアからいろいろなメディアを派生させたり、メディアの業際でいろいろな事業が立ち上がり、それがまた新たな事業を派生させる、これを「点・線・面」をキーワードにした事業戦略として実践拡大しています。われわれは"点・線・面"でヒトモノコトを考えながら、ブランディング戦略を融合させて、様々なことにチャレンジしています。

イベントもひとつのメディアであるという捉え方をしながらヒトそのものもメディアではないかとも考えています。イベント会場がある、その中にいろんな出店ブースがある、そこにお客さんたちが集まる。まさしくメディアです。ヒトモノコトをメディア化する。まさしくメディアクリエイティブカンパニーですね。
Lでブランディングした元気メディア


「Lブランディングメディア」がプラットフォームをつくった

ブランディング戦略とともにプラットフォーム戦略という概念で弊社の事業は推進されています。
例えばひとつのステージの上に、私自身にいろんなブレーンがいます。ヒトのブレーンもあります。モノのネットワークもあります。コトのコラボレートもあります。私自身のプラットフォームで、人がシンフォライズしたり、物や事の演出が増幅したりとかいうこと。それが私自身のプラットフォーム、つまりパーソナルプラットフォームです。

メディアカンパニーとしてのプラットフォーム戦略そしてブランディング戦略としては、先ほどからいろいろなLのメディアたちの紹介をさせて頂きましたが、そこから派生する業際事業は、"点・線・面"の戦略でいうと、機能を求める企業があったり、機能を求める生活者があったり、機能を求める社会があったりとか、はたまたそれらのニーズを的確に捉えて、新たなメディアを開発したりとか、イベントを企画したりとかしております。

受託事業


インターネットの台頭でコミュニケーションのカタチが変わる

インターネットの概念でいうと、広告やメディアの概念はかなり変化を遂げています。この現象は皆さん、それとなく体験されたり、感じたり、ご存じの方が多いのではと思います。強いて言えば生活者の消費生活行動がパラダイムシフトを起こしていると考えます。コミュニケーションをスムーズにするため、3Cモデルを共有の論拠にしましょう。

3Cモデルのプラットフォーム
これは一番わかりやすい話で、3Cモデルのプラットフォーム化という言い方をしますが、インターネットが台頭してきてメディアの在り方も変わってきました。そして情報伝達の仕方も変わってきています。(上図参照)

3Cモデルのプラットフォーム化。情報伝達の核にコンテンツがあります。それを入れる器がコンテナ、そして伝えるコンベア。例で言いますと新聞記事。新聞の新聞記事はコンテンツ、新聞の新聞記事を掲載するのが新聞紙面、いわゆる器という例えでコンテナ、そしてそれを読者に伝えるためのものがコンベア、要するに新聞でいいますと新聞販売店になります。

これをわかりやすくいうと新聞記事であるコンテンツが、インターネットの世界でいうと、例えば器としてYahooニュース、コンベアの役割を果たすのがインターネットという言い方ができるかもしれません。音楽(コンテンツ)、CD(コンテナ)、CD販売店(コンベア)、が音楽、iTunes Store、インターネットになります。小説もデジタル化されまして、小説、書籍、書店の流れが今までの形で、今は、小説、電子書籍、インターネットと、まったく3Cモデルのプラットフォームで情報伝達の役割が変わってきました。


コミュニケーションをデザインしなければ

戦略PRという考え方があります。これは戦略PRプランナー本田哲也氏に共鳴してお話させていただきます。先ほどからブランディング戦略とかプラットフォーム戦略とかいうアプローチをしていますけれども、まさしくPRを戦略するという概念です。

AIDMA
これは少しわかりやすくいうと、まずAIDMAという広告用語があります。AIDMAとは、注目度を高める広告の基本的な法則です。例えばラブレターというメディアがあるとします。男性から女性にラブレターを渡す目的は言わずと知れた目的があるということです。広告も一緒です。広告のメッセージを発してその商品とかサービスを買ってほしいとか受け取ってほしいという目的があります。

AIDMAは、「Attention」「Interest」「Desire」「Memory」「Action」のそれぞれの頭文字を取ったものです。まずAttention。注意を引くということですね。Interest、興味を持たせて、ちょっと買ってみたいなという欲望、そしてそれをちょっと我慢してMemory、頭の中に記憶させて、それで「やっぱりあれは欲しかった」とか「あそこは行ってみたかった」とかいう仕掛けを作るための広告の基本法則です。わかりやすく言うとチラシで50%オフとかデカデカ出ているような広告ですね。50%オフというのがAttentionの手法です。「いいぞいいぞ」とか「おいしいぞ」とか。一番引っ掛けがいいのが惹句(じゃっく)ですね。50%オフとかいう売り方。例えば「全品100円でランチ」とかいろいろあると思います。

それが最近ではAIDMAからAISASというふうに変わりました。お茶の間という言い方はもう死後になってきましたが、AIDMAの時代は、家族みんなでテレビを見てわぁわぁ言いながら「あれ安いね」とか「あそこ行ってみたいね」とか「あれが欲しいね」とかいうAIDMAの法則が通じる時代でしたし、シチュエーションでもありました。

AISASに変わったというのは、先ほどからインターネットの影響が強い。頭文字でいきますと、AttentionとInterestは変わりません。変わったのはSearch(検索)、Share(情報共有)、このふたつのSです。「安いぞ」「いいぞいいぞ」「欲しいな」とか思わせるところのAttention、Interestは一緒ですが、情報を収集するためのツールとして手元にパソコンや、スマートフォンがあり、すぐにSearchできるわけですよね、日常生活の中で。「それ、ほんまかいな」とか「もっとほかに安いものあるん違うの」とか「もっといいものあるん違うの」とか、Searchできる。要するにSearchイコール比較できるということ。

和歌山リビング新聞社 代表取締役社長 西田 弘
今「価格.com」とか商品をネットのサイトで簡単に比較できて、いいものが選べるという生活環境にあります。それがSearchできるということの強み。お茶の間時代はそれがありませんでした。Searchして「よし、これに決めた」と買ったり行ったりするのが旬の時。今、特に盛り上がっていますのがShare、あとSpread(広げる)という言い方もありますけれど、ミクシーとかツイッターとかフェイスブックで「あそこ行ってよかったな」とか「これ買ってよかったわ」とか言って、みんなでShare、共有するという。そしてまたいろいろなSNSを使ってSpreadする、拡大していくというようなことになっています。

AIDMAからAISASに変わった、要するにインターネットが台頭してこのように消費行動、消費スタイルも変わってきたよ、情報の伝わり方も変わったよ、という話です。

もうひとつインパクトの強いやり方というか引きこむやり方がI-AISASです。AISASの部分は一緒ですけれども、AISASの以前にI-(Interest)が最初のショルダーにのってきます「空気をつくって生活者に気付かせる!」、これがInterest。

要するに空気づくりですね。広告もラブレターの書き方・渡し方も似たようなものというような言い方をしましたけれど、例えば彼女を誘っていろんなコミュニケーションをしたいという場合、今日はじっくり話したいというときに、店選びとか環境をまず考えたりします。それが簡単にいうと最初のI-Interest。要するに空気づくりみたいなものを自然にやっているんですよね。

あえてこういうふうにセオリーというかロジックで話をしているように思いますけれども、普段みんな自然にやっていることが多いです。あえてロジックで話をするとこういうことになるということだけで。皆さんはそれなりの知恵できちんといろいろな手法で自分をアピールしたりとかコミュニケーションを取ったりするというのは十分できているかなというふうに思っています。

ここで言っておきたいのがSearchとShare、そしてAISAS の前のInterest、I、空気づくりということが大切だということです。

これは何故重要かといいますと、われわれが受け手として考えると、もしかして空気に流されて、情報に流されて、間違った行動とか間違った情報をうのみにして自分たちそのものが勘違いしている可能性があります。ここ、ちょっと注意したいということで、頭の片隅に置いていただいて次の話に移ります。


共感を呼ぶCSR事業を展開する

今日の話のメイン、これが言いたかった。SIPSという、先程から頭文字を取った言葉ばかり並べていますけれども。これがショルダーにもありますように、ソーシャルプラットフォーム時代、要するにSNSの時代における空気づくり。要するに目的をクリアにするやり方みたいなものでSIPSといいます。
SIPS

電通モダン・コミュニケーション・ラボの佐藤尚之氏が提唱しています。これは皆さん、ご存じのようにS、I、P、S。SがSympathize、共感するということですね。IがIdentify、確認する。PがParticipate、参加する。SがShare & Spread、共有と拡散です。

これ、何が変わったかというとまず単刀直入に一番に答えを言います。Pが変わりました。先ほどAIDMA とAISASを話しましたが、先ほどからの流れで言うとPはActionなんです。AIDMAでいう最後のAction。AISASでいうSearchとShareに挟まれたAction。このActionがSIPSでいうと、P、Participate参加するという概念になります。参加するということ。先ほどのAction、Aはどこかへ行くとか買うとか、ということですね。で、P。これが参加するという概念に変わっています。決して買うとか行くとかいう言い方ではなく、参加する。そこがソーシャルプラットフォーム時代のメディアとして、マーケティング手法として、Pの概念が生まれたよ、ということ。今いろんなメディアで情報が流されていますけれども、Actionという言い方よりも、Participate、参加するという呼び掛けを結構していると思います。

皆さん、ご自宅に帰られていろんなメディアを見て、いろんな広告を見て、「AじゃなくてPだよな。トレンドはP!」ということを気付く広告や情報がいろいろあると思いますよ。それらを意識して情報を受け止めてほしいな、ということです。

ActionがPに変わったというのはやはりソーシャルな、SNS的なメディアがインターネットの中でもそういう部分で、SNSというサービスの中で、ソーシャルをにおわすようなことが出てきたということで、AIDMA 、AISASは法則ですので臨機応変にSIPSを取り入れて。もう大事なのはSです。「安いぞ!」「いいぞ!」というのがAttention、注意を引くということがありましたけれども、もう皆さんそんなことでは動きません。

やっぱり商品やサービスに共感するわけですよね。感動。喜び。多分皆さんどこかで感じられることがあると思いますけれども、知らぬ間に購買意欲を高めるためのシナリオというかストーリーにはめられて、空気づくりのIじゃないですけれども、買うように洗脳され扇動されているというようなことがあるかと思います。

それは多分情報発信する側からいうとSを強調していりのだと思います。共感してほしい、そして参加してほしい。そういう物の売り方とかサービスの提供の仕方を情報発信者はひとつのロジックとして、AIDMA でもなくAISASでもなく、しかしそれに加えてSIPSに則っていろんな情報発信をしているんだ、ということを頭の中にこれも刻んでおいてください。次にいきます。


「Lブランディングプロジェクト」基本的な考え方

Lブランディングプロジェクト、メディアや事業に関わってきたなかで、特にわれわれがそれらに関わるための考え方として、大事にしてきたものが(BtoBwithC)toC(CtoC)というようなことです。

Lブランディングプロジェクト
Bとは要するに一般企業ですね。一般企業の中にはわれわれも含まれています。例えばどこそこの会社と和歌山リビング新聞社という、要するに和歌山リビング新聞社の顧客という言い方で結構だと思います。その顧客Bに対してtoB、要するに和歌山リビング新聞社としてどのようなサービスが提供できるか。ですが、BtoBで完結していますと、マーケティングの中では落とし穴があります。で、withC、われわれリビング新聞の読者、生活者がいます。withCという考え方の中で、生活者のニーズやシーズを探りながらwithBの関係をつくっていく。これはメディアを発行しているポイジショニングがあるからできることであって、それをかっこで閉じ、かっこで閉じた中で作った情報をtoCに提供します。要は生活者に投げ掛けます。生活者はその情報を、かっこの中にあるCtoCとありますけれど、読者と読者、生活者と生活者同士、「『リビング和歌山』に今週こんな情報が載っていたけれどどうなんよ」とかいう話ですね。

そういうことを想定しながらしかも常々意識しながら情報発信していくということが重要で、われわれはそれを実践していることをお伝えしておきます。

BtoBというのはマーケティング一般ではBtoBで終わっています。われわれにできるのは機能として、やはりメディアを持ち、読者があるから、生活者と近いからマーケティングの深部に関わることもできるのです。

さらにその強みは、リビングカルチャー倶楽部の運営で、フェイストゥフェイスで読者イコール生活者とつながっているということでもあります。その機能を活用して、withCとかtoCとか、toCの中にも、Cの中にもCtoCという関係があるということにわれわれは気付いています。

だからこのロジックで情報発信し、いろいろなメディアを通してそれぞれターゲッティングされたところに情報伝達していくという、メディアリテラシーを意識しながら、あえてSearchされないような、SearchされてもOKな信頼関係を結んだ情報を流していきたいと思っています。


ソーシャルをキーワードに事業を展開する

弊社は、CS(Consumer Satisfaction )CSR( corporate social responsibility )CRM(Customer Relationship Management)を基本にステークホルダーとの関わりを考えています。

簡単にいうと、CSは皆さんご存じの通り、クライアントに満足してもらうということと、そしてわれわれは生活者にも満足してもらえるようなメディアの領域を持っているということ。

CRMはクライアントさんの、例えば事業領域その環境そして事業方針など、いろいろなことを深く理解しながら、ワンツーワンマーケティングを実行する。それを知っているのとやらないのとでは全然違ったソリューションになります。共にBtoBで的確な情報を共有して、生活者に的確な商品やサービスを提供できるそのものを、われわれと一緒にクライアントさんと開発していく。

日本宇宙少年団和歌山分団
さらにCSR、これが究極の本日の落としどころで、CSRと言いまして、具体的に言うと、弊社は日本宇宙少年団和歌山分団を運営しており、小学校の理科嫌い科学ばなれとか、そういうことが叫ばれて久しいですが、理科に興味を持ってもらおう、科学に興味を持ってもらおう、それらを通してこれからの時代を考えると、宇宙に興味を持ってもらいたい。そのようなこと考えたりしています。逆の言い方をしますと宇宙に興味を持たせて理科離れや科学離れを少しでも抑えたいという想いが、YAC日本宇宙少年団にあるかと思います。

弊社は和歌山大学の学生自主創造科学センターというところとコラボレートしまして、月1回のカリキュラムを組み理科とか科学とか宇宙について共に学んだりしています。

大人大学
大人大学。全国のシニアを和歌山大学に集めて和歌山を知ってもらいたいと同時に、和歌山をアカデミックに学びませんかということで、全国のシニアを和歌山に集めました。この事業は和歌山県や和歌山大学と紀陽銀行、地域連携事業の一環でやっておりまして、最近では高野山大学や近畿大学とも一緒になって進めています。

2007年問題というのがありました。団塊の世代たちが2007年から5年ぐらいの間に現役を引退していくと。現役を引退するとどういうアクションを起こすのだろうか、シニアのライフスタイルがどう変わるのか、というところでのテストマーケティングでもあります。


次世代のための「L'」ブランディング

先ほどからの話のベースにあるのは「L」ブランディングの戦略です。"次世代の"というキーワードで事業計画を構築しています。そしてまたこれからの次世代を担うジェネレーションに対して考えるならば、やはり次の「L'(エルダッシュ)」という戦略的な概念が必要になってくるのだろうな、と思っています。ですから皆さんが次の世代を担うジェネレーションであるとしたならば、またわれわれの仲間になったならば、私が望むことは「L'」のブランディングを次世代で創り上げて欲しいということです。

前段階においてひとつの戦略スキームとして「L」ブランディング戦略を構築しました。例えば具体的に申し上げられることは、次世代ブランディングのひとつの目的として、地域の元気を創出するために、社会貢献事業による次世代事業の遂行を考えています。

昨年3月11日の大震災があったりとか、この和歌山でも台風12号が上陸したりとかで、世の中の風潮として、絆(きずな)とか助け合い・支え合う・寄り添うなど地域社会的な様々なキーワードが拡がりました。社会貢献と収益事業の両立、一般的にはボランティアというと奉仕するだけ、一方通行で終わっているという話を耳にしますが、それは今流で言うと持続可能な事業が遂行できていないのではないかと、思います。

持続可能な事業活動は、やはり社会貢献といえども事業収益が必要であろうと。で、CSRという概念を念頭におきながら、社会貢献を遂行し事業収益を得ていく。それがひいては継続的なソーシャルマーケティング拡張したり、次世代のブランディングにつながったりするだろうと確信しています。同時に弊社の企業価値が高めることができればと。現状は、日本宇宙少年団や大人大学という事業をやってきたわけですけれども、次は何を展開するかは実は今模索しています。


CSR事業のための「器」づくり

ただソーシャルなテーマ、何ができるか何をしなければならないか、というのは次世代が考えるべきことだと思っていますし、今日ここにお越しの皆さん方が、次の「L'(ダッシュ)」ブランディングを構築していただいたらこれ幸いでございます。

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で、ひとつのスキームとして、一般財団法人リビングソーシャルプロジェクトという器。4月1日に一般財団法人としてリビングソーシャルプロジェクトを設立します。その器を、皆さん方の力で次世代のブランディングとプラットフォームを、そして考え方として社会貢献をきちんとしながら持続可能な事業を推進していただけたらいいなと思っています。

本日皆さん方にお話したすべてを包括する意味あいで、この「器」を最大限に、この和歌山のために貢献できるものとして動き出させりすることができたら最高だと考えています。

とりあえずは皆さん方に、このテーマをご提案して、皆さんのこれからのご活躍を期待したいというふうに思っています。


コミュニケーションをデザインする。ということは

弊社は「点・線・面」から「ブランディング戦略」そして「プラットフォーム戦略」と弊社がもつコアコンピタンスをフルに機能させながら、自社メディアと自社事業を拡大してまいりました。事業領域と事業方針に則った戦略と戦術をもとにこれからも、メディアを通して事業拡大に努めたいと考えています。

それはさらに、生活者のライフスタイルを豊かにしながら、日々の生活を豊かにできるコミュニケーションのカタチと確信しています。

常に生活者の視点にたったマーケティングでCS・CSR・CRMを遂行しながら、よりよいコミュニケーションのカタチをつくるため(BtoBwithC)toC(CtoC)を実現していかなければと考えています。何よりも生活者を豊かに導くための「コミュニケーションをデザインする」という役割は果たさなければと。使命の如く肝に銘じて邁進するつもりです。

本来に立ち返ってフリーペーパーのあり方を考えてみると、有料紙は読者が選ぶもの、フリーペーパーは読者を選ぶものです。

また「値段があるから価値がある」。「無料で配られるものに価値がない」。という価値観は的はずれで、価格が価値を表すというブランディングは今の時代にはそぐわないと考えます。フリーペーパーに対してよく言われることですが、「読者の購読料によって得るべき収入を広告に依存している」という捉え方をされたりします。それは有料紙も無料紙も同じく広告で収入の大半を得ている。私はこのようにいつも皆さんに話しています。

メディアは生活者に有益な記事を提供し、その引き換えに生活者から読む為の時間を引き換えにいただく。そしてまたその読者から得た時間をクライアントに売っているという考え方。です。

メディアは生活者の信頼と時間をもらえなければクライアントに売るものなど何もない。そんな考え方でメディアと生活者のことそしてクライアントのことを日々考えています。

本日はご静聴ありがとうございました。

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